KERSEN'S PICK VOL.7
そしてそれとは逆に、ケルセンが日本向けに輸入している食器は、比較的小さなサイズのものが中心です。日本向けに作ってもらったものもあります。お膳の上に個々の器が並んでいる和食のスタイルを見ても分かる通り、昔からの日本食は小さな器が集まって構成されています。旅館での豪華な食事も、鍋料理に至るまで一人用の器が所狭しと並びます。
図らずもこのコロナ禍、大皿から取り分けるのではなく、家庭でも個別に盛り付けられた食事が主流になってきたようです。今回は、そんな時代の流れに沿って、個別に完結することが出来る器を集めてみました。
いつもの夕食の副菜はこの菊鉢に任せて欲しい、そう言いたくなる器です。日本から特別にお願いした訳ではありませんが、昔から日本にある菊鉢と同じフォルムをしています。煮物、サラダ、和え物、炒め物やきんぴらなど、本当にしっくりします。
ひとり分のオーブン料理に似合うオーブン皿は他にも幾つかありますが、今回はミニサイズを紹介します。ミニサイズとは言え、色々な料理を他にも用意する場合には実は丁度良かったりする容量があります。サラダ、肉・魚料理、そしてちょっとしたグラタン、ショートパスタ、フルーツなどを添える時などに使いたくなる器です。
秋刀魚、かます、さよりなど細長い魚が納まるサイズ感です。この長細いフォルムは、ひとり分の料理を取り分けておくのにも相応しく、綺麗に並べての盛り付けが可能になります。例えば餃子、握り寿司を一人分ずつ。また、ちょこちょこと前菜を盛り付けて、テーブルコーディネートを楽しむのもおすすめです。
例えば、冷ややっこ、白和え、ひじきの煮物、切り干し大根の煮つけのような、もう一品を盛り付ける時に丁度いい容量です。ご飯に添えるひとりひとりの漬物、キムチ、明太子などにもぴったりです。
そば猪口としては勿論ですが、小鉢としての利用でも大活躍します。深さがあるので、温泉卵や一人前の納豆用の容器としても完結します。小口切りした葱と辛子を納豆と和える際も混ぜやすい器です。
一人前の料理を「恰好よく」装うということなら、この器の右に出るものはなかなか無いのではないか、というくらい素敵なフォルムです。スクエアであることの他、自然なカーブで生まれる深さは汁気のある料理も綺麗に盛り付けられます。
巻き寿司や稲荷寿司、そしておにぎりなどを一人分盛り付けたくなるサイズ感です。数切れの卵焼きやソーセージなどを乗せて朝のテーブルに使っても素敵です。程度な深さを活かして、うちでは鯖のしぐれ煮や味噌煮、切り身魚の煮つけにも使っています。
お魚の切り身やにも丁度良いサイズ感で、最も和食に似合う器のひとつです。一人前のお刺身、天ぷら、フライを盛り付けるのにも重宝し、食卓全体においての主菜用の皿になる器量もあります。丸皿に偏らないバランスを取ってくれる器としても押しの一枚です。
たっぷり食べてもらいたいボリュームのあるおかずなら、このボウルがぴったり。肉じゃがや筑前煮、サラダ、そしてシチューや具だくさんのスープも安心の400ml(満水時)です。見込み部分の絵付けも確認できるポーリッシュポタリーならではの美しさも嬉しいポイント。ヘビーローテーションは間違いないことから、ケルセンのロングセラーのひとつです。
お行儀よく一人ひとり食卓に座る食事に合うポーリッシュポタリーの数々、いかがでしたでしょうか。とはいえ、持ち寄りのパーティやビュッフェスタイルでワイワイ笑って騒ぎながらの食事も懐かしいですよね。早くまたそんな集まりができるように願うばかりです。